世界の情報、ニュースの源を支配する通信社として、AFP、AP、REUTERS、UPI等があげられますが、最も古いのはフランスのAFP通信であります。
創業者はハンガリー系のユダヤ人、シャルル・ルイ・アヴァスで、1800年代前半では、まだ腕木信号と呼ばれる何段かに並べた腕木の向きの組み合わせで、通信していました。
アヴァスは、フランス政府が交信しているのを望遠鏡で盗み見て、自分で通信するのでなく暗号を解読し、この盗み取ったニュースを流すビジネスを思いつきました。
実質ロスチャイルドに雇われながら、事務所を開設したのが1832年の事です。
アヴァス通信(AFP)の創始者アヴァスの部下に、ポール・ロイターとベンハルト・ヴォルフのユダヤ系のドイツ人が居ました。
1848年にヴォルフはドイツに赴き、翌年にはロイターがアヴァス通信を退社し、各地を転々とした後、1851年にイギリスに渡りロイター通信を設立。
1856年には、アヴァス、ヴォルフ、ロイターの3人で、互いにニュースを交換する契約を結び、1859年には3社で世界を3分割する秘密協定を締結。
アヴァス:フランス、スペイン、イタリア、南米のラテン語圏
ヴォルフ:ドイツから北欧にかけてのハンザ同盟の貿易圏
ロイター:大英帝国の植民地を含む広大な英語圏
ロイターの最初の顧客は、ライオネル・ロスチャイルドです。
大英帝国の実質的な繁栄は、このロスチャイルドとロイターの蜜月の関係によって、もたらされたと言っても過言ではありません。
スエズ運河株を、ライオネル・ロイスチャイルドが買収した世紀の取引の影には、ロイター通信エジプト支局の貢献は大なるものがありました。
このロスチャイルドとロイターの情報網が、今日のイギリスの情報機関、MI5、MI6となってゆきます。
世界の3大通信社は、このフランスのアヴァス、ドイツのヴォルフ、イギリスのロイターでしたが、その後アメリカのAPが創設され、自由競争化されてゆきます。
日本では同盟通信社が、アジアで最大の通信社として活躍しましたが、敗戦で解体され、共同通信社と時事通信社に分離されました。
https://www.youtube.com/watch?v=aPik-vSW26Q
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